2018/08/27 09:34







裁断

手袋の生地は柔らかく伸びるものが多い。生地を優しくのばしてセットすると、一息に切る。「ザクッ」という鉄の擦れ合う音の後、刃を上げると生地は美しく切られる。

裁断を担当する新一さんは普段物差しを持たない。手袋を構成する最低6つのパーツの形状と必要な生地の大きさが、長年の経験ですっかり頭の中に入っているからだ。

この地域の手袋文化は内職文化でもある。サンプルや小ロットの生産は全て社内で作るが、ある程度の数を作る場合、工程ごとで4~5件に分業して、それぞれの作業を専門的に行う職人さんにお願いしている。

江本手袋が抱える全ての内職さんの段取りを考えながら裁断を進める。

 


縫製

環縫いミシンを使って、手袋の本体、親指、まち、の3種類のパーツを縫い合わせていく。

映像は部分的にスロー再生で表現されているが、普段はあまりの縫う速さに、何が起こっているのかわからない人がほとんどだろう。繁子さんは、パーツを一瞬でズレなく重ね、こちらが不安になるほどペダルを強く踏み込み、生地のきわどい内側をまたたく間に縫い上げていく。

繁子さんは環縫いミシンで生地を縫い合わせる流れで、一瞬で余分な糸も切り取っていく。

手袋の見た目や着け心地を良くするための縫いの1つ「指おさえ」は、親指の付け根を縫う時にできる厚みや段差を無くすために、その周囲をもう一度縫うこと。

もう1つは「またつまみ」という手法。指のまたの部分に角度をつけて縫うことで、手にフィットする手袋に仕上がる。

最後はスクイと呼ばれるミシンを使う。

何度か糸などを調整して、手袋の裾をミシンで挟み、生地を「クルッ」と回転させる。縫い終えた部分は、裾の伸縮性を保ちながら縫い目が表に出ていない。裾も綺麗に縫いあがり縫製は完了した。

ここで”縫い”は完了。他にもっと複雑なデザインもあって、どのようなデザインでも繁子さんは縫うことができる。縫いの全工程ができる職人さんも滅多にいない。

映像ではマフラーの縫製も収録されている。


江本手袋株式会社

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